勲章
一気に頂点に達した興奮もしだいに収まり アドレナリンも切れてきた頃
ルアーを投げる左手に違和感を覚えた・・・
・・・ 久しぶり着いたこのポイントの景色はすっかり変わっていた
予報通り 風無く 波無く あるのは鏡のような湖面に映る眩しい月
条件は良くはない むしろかなり悪い それは分かっていても来ずにはいられなかった
すこしでもリスクをさけ 安心していけるようにと夜食と朝食を準備してくれたことにも感謝し 水に浸かる
9月半ばだというのに夜の湖面は蒸し暑く
防寒にと着たレインジャケット下のTシャツはすでに不快指数MAX
こんな条件なら 水の中の状況把握だけでも十分か・・・と時計に目をやると例の時刻が迫るなか 丁度 風も波も出てきた頃合いで
いきなり「コッ」と伝わる小さな振動 この小さなアタリこそ大きなモノの証 それを知るが故にこの一瞬で興奮状態
つかんだこの手から逃げ落ちそうになるのを何度も握りしめ直していた覚えはあった
20数年前 初めて来たときとは全く別の場所のように感じる
悠久の刻を経てきたマザーにとってはそれが刹那でも
自分にとっては人生の 4分の1? いや 3分の1??なのかもしれない・・・
今回もありがとうマザー また来ます
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